台東区には、江戸の昔から続く伝統行事や神社仏閣、名所旧跡の数々があり、上野や浅草をはじめとした街とそこに住む人々の暮らしの中には、今もなお、江戸のこころと文化が息づいています。
「江戸・たいとう学」では、「学び」の視点で、区内に色濃く残る江戸の歴史と文化「江戸たいとう」の魅力に迫りました。
~江戸からつなぐ歴史と文化~ 江戸・たいとう学 講演記録集
キックオフイベントと全8回の連続講演会の内容をまとめた講演記録集をご覧いただけます。
開催イベント概要(令和5年度終了)
キックオフイベント
第1部 | 基調講演 演題 「江戸から未来を考える」 講師 田中優子(法政大学名誉教授・前総長、江戸東京研究センター特任教授) |
---|---|
第2部 | トークセッション 出演者 田中優子、浦井正明(寛永寺住職)、大石学(東京学芸大学名誉教授)、服部征夫(台東区長) |
-
キックオフイベント第1部 基調講演
第2部 トークセッション
講演から学ぶ ~連続講演会【全8回】~
江戸期における各分野の専門家8名による連続講演会を開催し、江戸の歴史や文化を解き明かします。
-
第1回江戸城の構造とその仕組み深井雅海(徳川林政史研究所所長)
-
第2回日光・上野東照宮の大工たち
-中井正清・甲良宗広・鶴正村-波多野純(日本工業大学名誉教授) -
第3回大奥の御用商人畑尚子(國學院大學非常勤講師)
-
第4回家康と天海浦井正明(寛永寺住職)
-
第5回江戸の外交と海外情報松方冬子(東京大学史料編纂所教授)
-
第6回江戸の建築稲葉和也(台東区文化財保護審議会委員)
-
第7回江戸の絵巻を読み解く小澤弘(江戸東京博物館名誉研究員・淑徳大学人文学部客員教授)
-
第8回首都江戸の権威化
-将軍伝説と京都化-大石学(東京学芸大学名誉教授)
文化財から学ぶ ~上野東照宮社殿特別公開~
通常非公開の国指定重要文化財、上野東照宮社殿内部を3日間限定で特別公開します。
上野東照宮は、寛永4(1627)年に徳川家康を祀るため、藤堂高虎と天海僧正により寛永寺境内に建立されました。
現在の社殿は慶安4(1651)年に、三代将軍・徳川家光が造営替えをしたもので、その後の戦争や震災の被害を免れた貴重な建築物として、唐門や透塀などとともに国の重要文化財に指定されています。
上野東照宮についてはこちらもご覧ください(令和3年度実施 上野東照宮ガイドツアー)
https://www.youtube.com/watch?v=AVQ96jmpw5E(台東区CATV制作)
寺から学ぶ ~散策ガイドツアー~
徳川家ゆかりの寺院として知られる浅草寺と寛永寺。両寺の僧侶が浮世絵や古地図を用いながら浅草寺と寛永寺の今昔をご案内します。
都内最古の古刹として1400年近い歴史をもつ浅草寺は、徳川家康により江戸幕府の祈願寺に定められました。幕府の庇護を受けるだけでなく多くの庶民からも親しまれ、江戸の信仰と文化の中心として浅草のまちは浅草寺とともに大いに栄えました。
寛永寺は、徳川家康・秀忠・家光の三代にわたる将軍家の帰依を受けた天海僧正によって寛永2(1625)年に創建されました。徳川家綱・吉宗ら歴代将軍6人が眠る菩提寺でもあり、江戸時代には上野の山一帯を境内地とする国内屈指の大寺院でした。
古文書から学ぶ ~古文書解読講座~
江戸期に書かれた古文書を読み解きながら、筆者の思いや当時の時代背景を学ぶ、全3回の連続講座です。