2007年4月1日掲載
2007年4月1日掲載

朝倉彫塑館は、明治・大正・昭和の歴史の回廊です。


 

台東区立朝倉彫塑館

朝倉彫塑館は、彫塑家朝倉文夫が明治40年から昭和39年までの57年間、アトリエ兼自宅として使用していた建物を美術館として公開しています。平成13年(2001)には国の登録有形文化財に、平成20年(2008)には「旧朝倉文夫氏庭園」として国の名勝に指定されています。朝倉文夫は大分県に生れ、多くの彫塑作品を残しています。昭和42年に故人の遺志として、自宅が朝倉彫塑館として公開され、同61年に台東区に移管され、台東区立朝倉彫塑館となりました。代表作「墓守」の石膏原型は、重要文化財です。(台東区谷中七丁目)
 

 

 朝倉彫塑館は、朝倉文夫のアトリエ兼自宅としていた建物を朝倉作品の展示館としています。建物はRC構造によるアトリエ棟の西洋建築と、竹をモチーフとした数寄屋造りの日本建築により構成されています。朝倉文夫は、この建物を自ら設計し、細部に至るまで素材や造作にも様々な工夫を凝らしています。アトリエの壁面は本来は冷たいコンクリートですが、上に真綿を貼り詰めているため、室内に柔らかな陰影を醸し出しています。


 

 
アトリエには、代表作「墓守」を初めとして、「時の流れ」や「三相」の他、「大隈重信侯」、「九代目團十郎」、「双葉山」などの往事の著名人の像が展示され、その作風と共に交流の幅広さが感じられます。 

 
アトリエ入口正面では「墓守」が出迎えてくれます。その年老いて皺が深く刻まれた面持ちは、彫塑館の番人を自認するかのように威厳を持ってたたずんでいます。

 

台東区立朝倉彫塑館

朝倉彫塑館は、彫塑家朝倉文夫が明治40年から昭和39年までの57年間、アトリエ兼自宅として使用していた建物を美術館として公開しています。平成13年(2001)には国の登録有形文化財に、平成20年(2008)には「旧朝倉文夫氏庭園」として国の名勝に指定されています。朝倉文夫は大分県に生れ、多くの彫塑作品を残しています。昭和42年に故人の遺志として、自宅が朝倉彫塑館として公開され、同61年に台東区に移管され、台東区立朝倉彫塑館となりました。代表作「墓守」の石膏原型は、重要文化財です。(台東区谷中七丁目)