2013年9月1日掲載
2013年9月1日掲載

東京都美術館企画棟ホワイエ

 
東京都美術館

 

東京都美術館

東京都美術館は、大正15年(1926)5月1日に東京府(現東京都)美術館として開館以来、80年余にわたり「上野の美術館」として国内外の名品と出会える場、現代作家の新作発表の場として親しまれています。現在の建物は、開館当時の旧美術館(旧館)が手狭となった事に伴い、昭和50年(1975)に建築家前川國男の設計により新たに建設されましたが、本館(新館)も40年余を経て老朽化が進んだため、平成22年(2010)から改修工事が始まり、平成24年(2012)4月1日には装いも新たにリニューアルオープンしました。(台東区上野公園8-36)

本ページで紹介しています作品は、随時展示が変更されます。

 

日本で最初の公立美術館が、ここにあります。

 東京都美術館は、大正15年(1926)に開館した日本で最初の公立美術館です。開館当初から文展(現日展)、院展、二科展等の展覧会場となり、毎秋に恒例として開催された事から「芸術の秋」との言葉もここから生まれたと言われています。国内外の名品や同時代の美術を広く紹介する場として、「国民美術館」とも言うべき役割を担いました。上野公園内に建設された当初の東京府美術館(旧館)は、後に手狭となり、昭和50年(1975)に前川國男の設計により同じく上野公園内に新館として建設されました。上野公園には建築家ル・コルビュジエの設計による国立西洋美術館もありますが、同西洋美術館の建設には、日本側協力者として坂倉準三、吉阪隆正と共に、前川國男も参加していました。東京都美術館の緩やかに下るスロープや自由な曲線を描く螺旋(らせん)階段、大きく開けたロビーや展示室には、同西洋美術館の建築概念を彷彿とさせる共通項が見受けられます。(下段に続く)
 
国立西洋美術館については、「文化探訪・国立西洋美術館に想う」を参照下さい。


佐藤慶太郎記念 アートラウンジ

 東京都美術館はアートへの入口となる事を目的として、その役割を「人びとの交流の場となり、新しい価値観を生み出す美術館」「芸術活動を活性化させ、鑑賞の体験を深める美術館」「伝統を重視し、新しい息吹の融合を促す美術館」「世界と日本の名品に出会える美術館」としています。館内は、特別展が開催される企画棟、そして企画展やコレクション展、美術団体等の公募団体やグループ展示会場となる公募棟やギャラリーからなっています。そして正面入口となる中央棟にはレストランやカフェ、ラウンジ、そしてミュージアムショップがあります。中央棟に隣り合った交流棟には美術情報室、スタジオやアートスタディルーム、講堂、そして少し高級感のある落ち着いたレストランがあります。


ギャラリー

広大なスペースと天井高のギャラリー

保田春彦「堰のみえる遠景」(1975)

鈴木久雄「P3824 M君までの距離」(1977)

五十嵐晴夫「メビウスの立方体」(1978)

井上武吉「my sky hole 85-2 光と影」(1985)
美術館正門から拡がる「エスプラナード」に展示された井上武吉の巨大な金属の球体は、同美術館のシンボルとなっています。美術館を訪れた人々は、必ずと言って良いほど、陽光に光り輝く球体に穿たれた穴を覗き込んでいます。井上武吉の作品は、東京都庁の都民広場にも赤くアーチを描く巨大な作品「my sky hole 91 tokyo」が設置されていて、都庁のシンボルともなっています。
 

堀内正和「三本の直方体 B」(1978)
敷地内には、彫刻作品が展示されています。
 

最上寿之「イロハニホヘトチリヌルヲワカヨタレソツネ・・」(1979)
 

小田襄「円柱の領域」(1975)

 
東京都美術館

 

東京都美術館 

東京都美術館は、大正15年(1926)5月1日に東京府(現東京都)美術館として開館以来、80年余にわたり「上野の美術館」として国内外の名品と出会える場、現代作家の新作発表の場として親しまれています。現在の建物は、開館当時の旧美術館(旧館)が手狭となった事に伴い、昭和50年(1975)に建築家前川國男の設計により新たに建設されましたが、本館(新館)も40年余を経て老朽化が進んだため、平成22年(2010)から改修工事が始まり、平成24年(2012)4月1日には装いも新たにリニューアルオープンしました。(台東区上野公園8-36)

本ページで紹介しています作品は、随時展示が変更されます。

 


井上武吉「my sky hole 85-2 光と影」(1985)
美術館正門から拡がる「エスプラナード」に展示された井上武吉の巨大な金属の球体は、同美術館のシンボルとなっています。美術館を訪れた人々は、必ずと言って良いほど、陽光に光り輝く球体に穿たれた穴を覗き込んでいます。井上武吉の作品は、東京都庁の都民広場にも赤くアーチを描く巨大な作品「my sky hole 91 tokyo」が設置されていて、都庁のシンボルともなっています。
 

堀内正和「三本の直方体 B」(1978)
敷地内には、彫刻作品が展示されています。
 

最上寿之「イロハニホヘトチリヌルヲワカヨタレソツネ・・」(1979)
 

小田襄「円柱の領域」(1975)