2009年3月1日掲載
2009年3月1日掲載

池波正太郎記念文庫


 
 

池波正太郎記念文庫 

池波正太郎記念文庫は、「錯乱」で直木賞を受賞し、また上野・浅草を故郷として、江戸の下町を舞台にした「鬼平犯科帳」などの数々の時代小説を著した池波正太郎を記念して平成13年(2001年)9月26日に開設しました。書斎(復元)や著作、自筆原稿の他、自筆絵画等を常時展示しています。また、時代小説の書架を設けて、戦前の貴重本から現代の人気作品までを収集し、公開しています。(台東区西浅草3-25-16 台東区生涯学習センター1階・台東区立中央図書館内)


池波正太郎記念文庫は、台東区西浅草の台東区生涯学習センター1階の区立中央図書館内にあります。

鬼平犯科帳は、この書斎から生まれました。


池波正太郎氏の書斎(復元)

 鬼の平蔵こと、火付盗賊改方長谷川平蔵を主人公とした「鬼平犯科帳」や「剣客商売」、「仕掛人・藤枝梅安」などの小説を初めとして、テレビやラジオでも馴染みの池波正太郎の作品からは、往時の江戸の風情が彷彿と蘇ります。池波正太郎は、台東区(旧浅草区)聖天町に生まれ、根岸、浅草永住町に育った生粋の江戸気質の東京人(とうきょうじん)でした。鬼平の江戸のまちへの眼差しや人への思いは、まさに上野や浅草で培われた池波正太郎自身の眼差しだったのかもしれません。

構想は、スケッチとしても描かれました。


池波正太郎記念文庫館内

 「鬼平犯科帳」の草稿と共に、能くした絵画の才を生かした自筆の鬼平や登場人物のスケッチが残されています。風体や衣装、持ち物まで細かな時代考証が為されています。

 池波正太郎には、一時は画家への道を目指し、鏑木清方に師事する事を願ったほどの画才がありました。江戸の往時の風景を描く基となった大江戸図を辿って歩いた現在の町の写真などと共に詳細な地図やスケッチが残されています。その才は、時代小説に移行する以前に手掛けていた新国劇の脚本や舞台の構想にその発露があるのかもしれません。


 
 

池波正太郎記念文庫 

池波正太郎記念文庫は、「錯乱」で直木賞を受賞し、また上野・浅草を故郷として、江戸の下町を舞台にした「鬼平犯科帳」などの数々の時代小説を著した池波正太郎を記念して平成13年(2001年)9月26日に開設しました。書斎(復元)や著作、自筆原稿の他、自筆絵画等を常時展示しています。また、時代小説の書架を設けて、戦前の貴重本から現代の人気作品までを収集し、公開しています。(台東区西浅草3-25-16 台東区生涯学習センター1階・台東区立中央図書館内)


池波正太郎記念文庫は、台東区西浅草の台東区生涯学習センター1階の区立中央図書館内にあります。