創作の場となった机
波正太郎の創作の糧は、食、映画、芝居、そして旅でした。自身の生い立ちから人生を回顧したエッセー集「青春忘れもの」や「食卓の情景」、「男のリズム」では、まさにグルメとして、そして映画への造詣、旅への思いが描かれていて、これらが小説へと結実していった過程が読み取れます。
書斎の机の筆立てには、画筆がありました。机の脇にはスケッチブックや絵具、パレットなどの画具や画筆が置かれていました。小説の構想や創作に倦んだ折に、スケッチや絵画にその想を得たことがしのばれます。
記念文庫には、画趣溢れる創作ノートや取材ノートの数々、また自筆絵画も数多く展示されています。
愛用品の数々から、モダニストの顔が見えます。
愛用品には、音楽カセットなどもあり、フレッド・アステアやカラヤンの名前が見え、大変モダンな暮らしぶりがうかがえます。また、生涯師と仰いだ長谷川伸氏から贈られた煙草盆、煙管(きせる)やパイプなどもあり、愛煙家としての披瀝も見えます。
鬼平犯科帳の草稿と自筆のスケッチ
池波正太郎のスケッチは、小説家としての観察眼が表現されたものでした。細やかな情景や登場人物の風体のスケッチから江戸が彷彿として立ち現れてきます。
テレビや映画の台本
愛用の落款
江戸買物獨案内(えどかいものひとりあんない)のコレクション
文政七年(1824)に中川芳山堂から刊行された江戸買物獨案内には、当時の様々な職業や屋号、紋、店構えなどが詳細に記述されていて、江戸の町の風情が読み取れます。
モダンな欧文の落款もあります。
書斎の机の筆立てには、画筆がありました。机の脇にはスケッチブックや絵具、パレットなどの画具や画筆が置かれていました。小説の構想や創作に倦んだ折に、スケッチや絵画にその想を得たことがしのばれます。
愛用品には、音楽カセットなどもあり、フレッド・アステアやカラヤンの名前が見え、大変モダンな暮らしぶりがうかがえます。また、生涯師と仰いだ長谷川伸氏から贈られた煙草盆、煙管(きせる)やパイプなどもあり、愛煙家としての披瀝も見えます。