

コンドルが設計を手掛けた鹿鳴館(1883)をも彷彿とさせる一階メインホールの華麗な調度の数々。日常は、西側通路で結ばれた和館から出入りしてスリッパを使用していたが、外国からの賓客の際にだけは靴を履いて臨んでいたという逸話が残されています。一階には、玄関、食堂、厨房、書斎、客室があり、二階には客室、集会場、地下には倉庫、機械室、通路が設けられています。

二階へと上がる回廊にも似た階段にもジャコビアン様式の意匠が見受けられます。


一階東側の客室の天井は、シルクの日本刺繍の布張りの趣向を凝らした造作で、室内はイスラム様の装飾がなされています。

ベランダに面したガラス戸のノブにも趣向が凝らされています。


一階ホールの円柱頭部

ベランダに面したガラス戸のノブにも趣向が凝らされています。


一階ホールの円柱頭部