
岡倉天心"The Ideals of the East"(初版、茨城県天心記念五浦美術館所蔵)
邦題『東洋の理想』は、"Asia is one."という有名な書き出しで始まっています。明治36年(1903)、ジョン・マレー社(ロンドン)から出版されています。英文で著された美術論から文明論に至る天心の初作です。
岡倉天心"The Awakening of Japan"(初版、明治37年(1904)、茨城県天心記念五浦美術館所蔵)
邦題『日本の覚醒』は、ボストン美術館への任のため渡米した際に、センチュリー社(ニューヨーク)から出版されています。徳川幕府成立から明治に至る歴史を、政治、思想面から論じています。
岡倉天心"The Book of Tea"(初版、明治37年(1904)、茨城県天心記念五浦美術館所蔵)
邦題『茶の本』は、日本の茶道に託して東洋の美と芸術の精神を紹介しています。
「茶の本」の日本語訳は、インターネット電子図書館「青空文庫」で読む事ができます。また、英語で書かれた原著も、電子図書館Project Gutenberg等で読む事ができます。
青空文庫「茶の本」
The Book of Tea 
新納忠之介(にいろ ちゅうのすけ、1869-1954)は、東京美術学校で高村光雲に師事し彫刻を学びました。卒業と同時に同校の助教授に就きましたが、明治31年(1898)に天心の辞職に伴って辞職、日本美術院創設に参加しました。天心没後の日本美術院再興時に、日本美術院第二部(彫刻)は国宝等の修理修復を専門とする美術院として新納を責任者に据え独立しました。美術院は、現在公益財団法人美術院として、京都市下京区の国宝修理所において国宝、重要文化財等の修理を行うと共に、修理技術者を養成しています。新納は、日本美術院第二部創設時には、高村光雲を顧問として招聘しています。新納は、東大寺不空羂索観音立像の修復や百済観音像模造(東京国立博物館蔵)の制作に携わりました。
茨城県天心記念五浦美術館は、平成26年(2014)に新納家から新納忠之介の旧蔵資料の寄贈を受けました。日本美術院、文化財保護行政、東京美術学校、ボストン美術館等の多岐に亘る資料には、フェノロサ、天心の講義録「日本美術史」や天心等の書簡等の貴重な資料が含まれています。


天心と共に渡米した大観、春草はアメリカ各地、そしてヨーロッパを巡って展覧会を開催しています。これらの活動を伝える新聞記事を収集した新聞切抜帖は表紙を含めて52ページで構成されています。天心のアメリカ滞在中に出版した"The Awakening of Japan"や新聞論説"Japan and the 'Yellow Peril'"等の貴重な資料が含まれています。






岡倉天心"The Ideals of the East"(初版、茨城県天心記念五浦美術館所蔵)
邦題『東洋の理想』は、"Asia is one."という有名な書き出しで始まっています。明治36年(1903)、ジョン・マレー社(ロンドン)から出版されています。英文で著された美術論から文明論に至る天心の初作です。
岡倉天心"The Awakening of Japan"(初版、明治37年(1904)、茨城県天心記念五浦美術館所蔵)
邦題『日本の覚醒』は、ボストン美術館への任のため渡米した際に、センチュリー社(ニューヨーク)から出版されています。徳川幕府成立から明治に至る歴史を、政治、思想面から論じています。
岡倉天心"The Book of Tea"(初版、明治37年(1904)、茨城県天心記念五浦美術館所蔵)
邦題『茶の本』は、日本の茶道に託して東洋の美と芸術の精神を紹介しています。
「茶の本」の日本語訳は、インターネット電子図書館「青空文庫」で読む事ができます。また、英語で書かれた原著も、電子図書館Project Gutenberg等で読む事ができます。