Q: TOKYO CRAFTS & DESIGN 2012とは、どのようなプロジェクトですか。
東京都では、伝統工芸品として41品目が指定されています。これらの工芸品や技術は江戸時代から長い年月を経て育まれてきました。一方では、これらの産業や技術が衰退していく状況もありますが、これらの文化や伝統工芸に関心を持つ国内外の方やデザイナーもおられます。本プロジェクトでは、現代のライフスタイルに合った商品のアイデアを必要とする伝統工芸の職人さんと、工芸の魅力を知って自らのアイデアやデザインを生かしたいデザイナーの方が「協働」して新たな伝統工芸品を創出する事を目的としています。(右段に続く)
本プロジェクトは、アートディレクター、知的財産アドバイザー、ミュージアム・ショップ、そして当館の学芸員等が共同して考え、「未来の伝統」となるミュージアム商品を制作していました。このようなプロジェクトは、当館の「伝統を重視し、新しい息吹との融合を促す美術館」を指向した創作活動支援のひとつです。東京都美術館は、このような伝統工芸やデザイン等の創作活動を支援しミュージアム・ショップで販売して多くの人の手に届くよう「アートへの入口」となる事を目指しています。
新伝統工芸プロデュース事業(TOKYO CRAFTS & DESIGN 2012)は、東京都美術館のリニューアルオープンを記念して実施された事業のひとつです。現在は、開発した商品の販売のみを行っています。(次ページに続く)











